萌愛シアター(2022年11月編)

2022年11月も映画館で萌愛 ※ネタバレあり

天間荘の三姉妹

前知識なく鑑賞したので、のっけから思ってたのとだいぶ違った。
ヒューマンファンタジーやったのね。
単なる地方の旅館物語とちゃうかったわ。

なんかドラクエにあったようなストーリー。
そういう街が旅の途中にあったような、なかったような。

三田佳子がのんにダメ出しをしつつ、次第に認めていくシーン。
対比された大島優子には申し訳ないが、なんか示唆するものを感じさせる。
大島優子サイドはよくこのシーンを認めたよね。

さかなのこに続いてセルフオマージュの海中ダイブ。
能年玲奈(のん)の海中ダイブは永遠に不滅です!
のんさん、三姉妹で並ぶとデカいですね。

ストーリーはちょっと長かったかな。

川っぺりムコリッタ

なんか定期的にBGMで重低音が流れてなかった?
気のせいかもやけど、気になったわ~。
演出なのか、映画館の音響の関係なのか。

炊きたてのご飯を食べたくなったよね。
それも炊き上がりを秒で茶碗によそうの。
いいね、イカの塩辛。

せやけど、このイカの塩辛。
製造シーンが頻繁に出てくるだけど、改めて考えるとエゲツナイよね。
細切れにされて、自身や仲間の内臓に塩で漬け込まれるんやから。
生きるってのは本当にね、もうね、アレやね。

線は、僕を描く

水墨画の魅力が堪能できました。
清原果耶の凜々しさがいい。

水墨画を描いている凜々しい女性の姿はそれだけで惚れちゃうね。
弓道とかね。
フェチかもしれん。

若かりし頃、陶芸の道をちょっとばかり触れたけれど、水墨画もいいね。
今からでも間に合うかな?

どっちも準備と後片付けが大変なんよね。
作業着のメンテナンスも。
でも、きっとそれがいいんだよね。

粘土を菊練りしている時。
墨をする時。

精神集中しているようでリラックスしているようでもあり。
なんかいいんだよね、あの時間。

「人間は何かに成るんじゃなくて、変わっていくものなのかもね?」
この江口洋介のセリフがすべて。

主演の男女二人は今勢いのある二人。
でも、どちらの配役もキャラがあるようでないよね。
両名にとっては主演なのに物足りない省エネの仕事だったような気がする。

それにしてもあんなところに家を建てたらいかんやろ。
思いっきり堤防の内側の河川敷やん!
すぐ後ろの橋梁が映ってて電車が走っているし。
ちょうどいい撮影場所が他になかったんやね。

ある男

なるほど。
こんな話は実のところありふれているのかもしれんと思わされるテーマやね。
実際、いっぱいあると思われる。
特に大阪。

帰化申請というのは公的に行政が別人を書類上で作成するという皮肉も確かにです。
結局、自称も他称も身分証明なんてそんなもんということか。

出演者のみんながみんな好演してますね。
柄本明も相変わらずテキトーそうなのに怪演だし。
そんでもって清野菜名に遭遇。
今年は本当によくお会いしますね。

最後は世にも奇妙な物語みたいな締め括り。
いっそタモリさんがバーテンダーだったらと思ったよ。

ザリガニの鳴くところ

ザリガニは一度も登場せず。
兄ちゃんが別れ際に言った「ザリガニが鳴くところ」というのはどこやったん?

湿地の自然と湿地の娘に目を奪われ、ストーリーも最後まで楽しめたけど。
結局のところ真相は謎なのがいいよね。
解釈はそれぞれで。

宮松と山下

めっちゃ寝そうになった。
何度も。

すずめの戸締まり

ずっと走りまくりの主人公。
青春とは疾走やな。

宮崎弁、伊予弁、神戸弁
女子の萌愛でかわいい方言ベスト3やん。
(※ちもやん調べ)

ダイジンとサダイジンのストーリーが深そう。
要石(神)のエピソード。
草太が要石の覚悟を決めるシーンや彼のおじいさんのセリフからもわかる。

神戸のスナックで鈴芽以外には人間に見えていたダイジン。
ダイジンも元は草太のように人間やったんやろうね。
草太が椅子にされて要石の任を譲渡されたようにダイジンも何百年も昔に猫にされて要石の任を与えられただろうことは想像に難くない。

任務に燃えるサダイジンと違って、ダイジンは要石が辛くて嫌だったんだろうね。
「人間なんて死んじゃえ!」とも言ってたし。
生贄とかで無理矢理で要石にされちゃってたのかも。

それにダイジンもサダイジンも猫に見えるけど、大型化するシーンが何度もあり、おそらく猫じゃなくて四神で神獣の白虎なのかと思われる。
青龍(東)・朱雀(南)・白虎(西)・玄武(北)のトンナンシャーペー。

鈴芽がお母さんに作ってもらったイス。
このイスはいつからなのか足が三本しかない。
終盤に時間軸はどうあれ幼き頃の鈴芽が常世から持ち出したモノだと判明する。

まんが日本昔ばなしに「犬の足」という話がある。
その昔、犬は三本足で、神様が五徳の4本あった足の一本を犬に付け替えてしまう。
おかげで今は五徳の主流が三脚となったという話である。

鈴芽が迷い込んだ常世から戻る為には椅子の足が一本必要だったのかな?
この迷い込んだ常世は鈴芽専用の後ろ戸の常世だからね。
この時、鈴芽も凍死寸前だかで死にかけてたんやろう。

東日本大震災を思わせる大厄災で鈴芽は母親を失ったわけだけど、閉じ師である草太は両親が居ないと言ってたから、彼の両親はこの時のミミズの封印で命を落としたのかもしれないね。

新海誠の作品ではこの「すずめの戸締まり」が一番良かったかな。
ジブリ宮崎駿)リスペクトは相変わらずやけど。

エンドロールにベトナム人の名前がとっても多い。
勿論、中国系や韓国系の名前も多いけど。
そんな時代なのね。

シスター 夏のわかれ道

中国のヒューマンドラマ。
一人っ子政策男児偏重やらが根底に流れている。
待望の男児で甘やかされ放題に育っている弟と障害者のフリまでさせられていた北京デビューを夢見る姉。

子供の養子縁組やら売るだの買うだの。
これも一人っ子政策のリアルなのかもね。

ちもやん的にリアルだったのは、小皇帝と怒りの表現の違い。
どんだけわがまま放題に育っているねんという小皇帝の弟。
まあ、両親の死を受け止めることで、次第にしおらしくなっていくのだが。

怒りの表現も文化の違いをリアルに感じる。
姉に唾を吐きかける弟。
恋人に唾を吐きかける姉。
めっちゃ強烈やけど、大陸ではリアルなんやろうね。

叔母さんが主人公にスイカを食べさせながらマトリョーシカの話をするシーン。
イカの真ん中のおいしいところだけをスプーンですくって出してあげる。
自分は残ったところを切って食べながら。

あと、お母さんの肉まんの話。
口が痺れすぎて寝てるとヨダレだか涙で寝具が濡れるって。
どんだけ花椒が入ってるねんという恐ろしいオカンの肉まん。
ちょっと食べてみたいけど。

あとがき

ワールドカップ
サウジアラビアに始まったジャイアントキリング
日本も三日天下に酔いしれさせてもらいました。

でも、やはり、あくまでフロック。
決勝トーナメントまで続くジャイアントキリングは日本を含めてナシ。

日本はロングシュートがないよね。
上体が起き上がってボッコーンと蹴り上げてゴールバーを超えていくやつはあるけど。

ベタ引きのコスタリカ戦を圧倒的なボール支配率で攻めあぐねる。
日本の弱点を突かれて負けるべくして負けたようにしか見えんかったね。
ポストプレーもサイドも通用せず、かといって、セットプレーも長距離砲もなく。

キャプテン翼が示唆している。
体格や身体能力でどうしても劣る日本チーム。
陣取り合戦的にFWで押し込むのはやっぱり難易度が高い。
となると、MFの翼くんのようなドライブシュートですよ。

小学生の頃、キャプテン翼にはめっちゃハマったな。
ワクワクする必殺シュートがいっぱい登場してくる。
でも、圧倒的に凄いのはスカイラブハリケーンだよね?