萌愛シアター(2022年5月編)

2022年5月も映画館で萌愛 ※ネタバレあり

ホリック xxxHOLiC

「この卵焼き最高!」

全編にわたってお色気が有るんだか無いんだか。
ぜんぜんつまんないわけではないが、ストーリーもよくわかんなかった。
新感覚がウリらしいからストーリーはあってないようなものか。

チェルノブイリ1986

夜に原発が突然の大爆発をするシーン。
劇中の子供たちじゃないけど大音響とその光景にぶったまけた。

原発事故後が市民や国民に知らされるまでのタイムラグがすごい。
普通に市民生活を過ごしており、パレードやセレモニーも普通に行われている。
大袈裟な描写じゃなく、当時は本当にそうだったのだろう。

この旧ソ連でのチェルノブイリ原発の爆発があったとき、ちもやんは小学校の高学年ぐらいだったかな。

当時、アディダスとかの帽子がめっちゃ流行ったのを覚えているわ。
休み時間にグラウンドや園庭で遊ぶときには少なくとも赤白帽を被るみたいな。

はだしのゲンみたいにハゲちゃうという噂があったんよね。
特に放射能が含まれているかもしれない雨には気をつけろとかね。
まさか四半世紀後に我が国のフクイチがあんなことになるなんて夢にも思わず。

映画は、原発の消火活動や沈静化にあたる消防士を中心した話。
高線量被ばくで亡くなった無名の方々がいったいどれだけいることやら。
劇中でも高線量被ばくの影響がさもありなんという描写がいっぱいあります。
人海戦術で瓦礫の撤去を素手でさせていたという逸話も残っているくらいだからね。

過ぎたるはなんたるやで、低線量被ばくと高線量被ばくでは、人体に与える影響のベクトルがぜんぜん違うんやね。

また、劇中の放射線の専門家によると、その高線量被ばくも5分で死ぬ人もいれば5時間でも平気な人もいるそう。
主人公の消防士はどうやら後者である様子。

登場人物に限らず、人間なんて、家族だったり恋人だったり親しい仲間など、半径数メートルの幸せを守るだけで四苦八苦している。
人間の人生なんて、その半径数メートルのスクラップ&リビルドの繰り返しといっても過言ではないところもある。

原発は、原子炉を中心にその半径いくらかをすべて立ち入り禁止にしてしまう。
人間の寿命や一生を遥かに凌駕する期間にわたってそのようにしてしまう。

すべてを汚染と称して。
無名の英雄である高線量被ばくの消防士ですら汚染されたものなのである。

フクイチの場合は、電源喪失との闘いでしたが、この映画の戦いは地下貯水。
原発なのに電気や水が脅威となるなんて本当に皮肉以外のなにものでもない。

願わくば、原発がコンクリートの棺になるまでを観てみたかったな。
でも、そこまでいくとドキュメンタリーになっちゃうか。

死刑にいたる病

中盤までは展開予想する間もなくすっごい集中させられた。
羊たちの沈黙レクター博士みたい。

残酷シーンはなかなか容赦ない描写やな。
ちびっ子は眠れなくなったり、トラウマになるレベル。

阿部サダヲの目。
三白眼の反対で、黒目だけのような目。
現実世界で絶対に出会いたくない目やな。

あと、中山美穂にも驚いた。
もしかして、そうかもと思いながらエンドロールでやっぱりと。

流浪の月

150分と長編だけど、こちらが想像で補完するところがそれでもけっこうある。

LGBTQという性的自認というナイーブな問題があって、なんか似たようなものだけど、よりもっと忌避や嫌悪されるものに性的指向の問題があるよね。

人にもよるだろうけど、どちらの非開示性も似たようなものかと。
熟女好きとか巨乳好きやらはともかく、ディープな性的指向やこの映画のようなテーマだと、その非開示性はもしかしたらLGBTQより高いのかもしれない。

ただ、性的自認も性的指向も、そのことを自身で肯定しているか悩むかも、それこそ人によるんだろう。

それでも、唯一、自分ではどうしようもないのが周囲や他者からの承認やね。
こればっかりは本当にどうしようもない。

自分が女性だと自認すれば誰でも女子トイレや女湯に入れるのかというやつ。
せやけど、自宅のトイレや風呂にどんな格好で入ろうが問題はない。
これは自己完結できる範囲の性的指向にも似たようなところがあるよね。

非開示性の極めて高い性的自認や性的指向
この映画のように紆余曲折があっても、お互いを理解して思いやれる出会いがあったならいいですね。

それにしてもアンティークショップの柄本明はどこにいってしまったんだろう?

劇場版 ラジエーションハウス

話の一連の流れとテンポがいい。
原作や本編は一度も観たことないけど、理解できたし楽しめた。

終始、主演クラスの二人よりチームの活躍にフォーカスが当たっている。
なんか本当に出演者の仲が良さそう。
仲間思いな感じがよく表現できている。

あれだけの騒ぎとなった立て籠り事件の収束のさせ方はめっちゃ好感できる。
院長や教授を含めて。

やっぱり、人生や世の中にユーモアは大切ですよね。
そう思わされるシーンでした。

生きててよかった

B級ド真ん中やったな。
こんなにセリフのない主人公も珍しい。

ストイックなシーンが中心だが、時折、B級感が溢れるシーンが挟まれる。
ブロッコリーとか。

「生きててよかった」というのは「生命が長らえてよかった~」の方ではなく。
「この為に自分は生きているんだな」と実感を得られている状態のことみたい。

叶えたいことや欲しいものが何もないと終盤に気付いた単なる不貞ヒロイン。
彼女にとっては性行為くらいしか生きていることを実感する術がなかったのかな。
本当はカレーが好きじゃないとずっと言えなかったくらい抑圧される生き方をしてたみたいだしね。

昔は親戚や近所にもけっこういたよね。
周りが何を言おうが太く短くの人。

大河への道

チューケーさんのお話。
なんだけど、チューケーさんのお話ではない。

平均年齢が高めの観覧者。
でも、よくまとまったストーリーと演出でかなり面白かった。

江戸時代の日本の算術レベルの高さが伝わってくる。
それらがあっての「大日本沿海輿地全図」なのは間違いない。

伊能忠敬間宮林蔵の書籍はけっこう面白いものが多いよね。
あと、ジョン万次郎とかの漂流者のやつとか。
幕末や明治維新坂本龍馬西郷隆盛なんかの偉人とは違う面白さがある。

ちなみに伊能忠敬は劇中にまったく一度も登場しない。
厳密には、布団に横たわり、ご臨終されたばかりと思われる登場シーンのみ。
その顔には白い布が掛けられており、どんな顔なのかもわからない。
これが全編を通しての一番のポイントであり、落語のようなオチにつながる。

志を示すところまでがリーダーの仕事。
あとは、リーダーが不在でもなんとかなるし、なんならリーダーいない方がいい。
なんだかとっても日本的な伊能隊とその理解者たち。

大河への道というタイトルがまたいい。
大河ドラマとはまた別の先人の偉業への愛が溢れている。

最後にエンドロールで判明。
原作は立川志の輔で、企画が中井貴一
なるほどなあ。

チューケーさん、面白かったよ。

ハケンアニメ!

序盤はわかりにくかったけど、中盤以降はテンポもよく、疾走感すらある。

少年ジャンプのセオリーみたいな超王道のストーリー展開。
雨の中を悔し泣きするシーンとか、諭し諭され、対立からの友情パワーとか。

リア充の解釈の違いのシーンがよかった。
リア充の存在意義。
なんか腑に落ちたというか。
新解釈としてぜんぜんアリだと思う。

リア充ではなく、非リア充から生まれる希望。
非リアルやファンタジーを充実させることの何が悪いのか。
ましてや、それらを充実させるというお仕事。
別にアニメに限らず、ディズニーランドだってそうだし。
夢があっていいですよね。

働きマンみたいに制作サイドそれぞれの立場での矜恃や悲喜交々がストーリーの中心で、生き馬の目を抜くような熾烈な競争で覇権争いが繰り広げられるという内容ではありませんでした。
そういう意味ではタイトルはちょっと大風呂敷だったかな。

業界のもっとエゲツナイ部分をコミカルに観たかった気もする。

シン・ウルトラマン

長男坊(11)と次男坊(7)のリクエストでシン・ウルトラマンへ。
久しぶりにシアターの座席が殆ど埋まっている。
ここ最近の映画では一番の観客動員数ではなかろうか。

オープニングのタイトルロゴというか、例のタイトルバックのシーン。
いきなり次男坊(7)がツボにはまって笑いながら突っ込んでました。

禍威獣が登場し、ウルトラマンがやってきて、という前半は子供たちも大興奮。
「カラータイマーがないよ?」
「色が変わったよ?」
とかヒソヒソと小声で盛り上がっています。

中盤以降、急速に外星人との政治や外交、果ては自衛といった大人向けのテーマになっていきます。
知性と科学力を備えながら、必ずしも弱肉強食の摂理が一辺倒ではなく、群れて社会を構成し、時に自己犠牲という行動特性すらあるホモサピエンス

メフィラス星人ウルトラマンが語り合う公園でのブランコのシーン。
そこでの会話からどうやら禍威獣は古代より地球に存在していたようですね。
まさにアレやね、エヴァンゲリオン使徒やん。
そんでもって、群れる知的生命体がリリスこと人類であって、これも使徒というね。

あちこちがオマージュだらけの本作だけど、戦闘シーンとか、エヴァンゲリオンのオマージュシーンもたっぷり。

なぜか日本にしか禍威獣が現れないというのもきっと設定があるんやろね。
結果、ザラブ星人メフィラス星人ウルトラマンと依存先を次々と乗り換える日本人が描かれ続けます。

そのような中、ウルトラマンに勝利目前であったメフィラス星人が投資回収を諦め、尻尾を巻いて撤退を即決するようなホンモノの脅威が発生します。

光の国のゾーフィの登場です。
ゾフィーでないのが肝やね。

ウルトラマンから申し開きを受けた後、宇宙の理を見出し始めた地球に対して天体破壊兵器のゼットンを送り込むという裁定を下します。
光の国なりの正義や理屈があるようですね。

このゼットンロンギヌスの槍使徒も融合したようなデザインで斬新すぎる。
本当に1兆℃の火球を繰り出せるよう現代アレンジが徹底されたデザインというか。

集中力が切れていた子供たちもゾーフィとゼットンの登場で大復活。
ゼットンのあまりの巨大さと圧倒的な強さに全集中しています。

迫り来るゼットン最後の審判
ウルトラマンの科学知識の前借りがあったにせよ、人類の叡智を結集して、この最後の審判を乗り越えて生き残ります。

ラストはゾーフィとウルトラマンのやりとりで締め括られていきます。
なんだろう、以後の地球が光の国の戦士の加護を受け続けられることを裏付けるようなエピローグですね。

たぶん、ないだろうけど続編が観てみたいな。
ぜひ、シン・ウルトラセブンをお願いします~。

映画館のグッズ売り場(シン・ウルトラマン

あとがき

今月はけっこう映画館で観れたな。
お陰で秋までの公開予定の予告編はだいたいあ観たかな。

韓国映画はあまり観ないんだけど、予告編だと「モガディシュ 脱出までの14日間」とか「ベイビー・ブローカー」が面白そうやな。
でも、まあ、予告編はあんましアテにならんけど。
最近では「大怪獣のあとしまつ」がそう教えてくれたよね。

外国人観光客の入国をまもなく再開するそうな。
でも、添乗員付きのツアー客限定とかマスク着用の要請とかの条件付き。
まったく、日本の夏にマスク強要とか何を考えとるんだ。
なんちゅうおもてなしの心や~。

サハラ砂漠でマスクをするよりキツいやろうな。
なにしろ日本の夏は蒸し暑いから。

それにしても5月で30℃超とかぜんぜん萌愛じゃない。
ヒートアイランドだか温暖化かしらんけどやな。
また、40℃近くの真夏がやってくる?

ちもやん的には、炭素排出規制より、アスファルトやビル等の外壁の輻射熱を抑えるコーティングや資材を導入するように規制強化すべきと思うわ。

すでに輻射熱を抑えるそれなりの技術があると思うねん。
なんなら道路族やら国交省が主導する公共事業にしたっていいとすら思う。
炭素の排出規制よりよっぽど現実的なんじゃなかろうか。
それに輻射熱を抑える技術が炭素固定にもつながるようなら一石二鳥。

ヒートアイランドを解消させることを公約する萌愛な政党が現れんかな。
あと、スギ花粉の撲滅でスギを伐採し、別の木を植林するという公約。
はれて、コロナと合わせてマスクが不要なニッポンへ。
どう?