萌愛シアター(2023年12月編)

2023年12月も映画館へ萌愛でGO! ※ネタバレあり

翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて

予告編が完璧なダイジェストですべてだったという典型例やな。
そのダイジェストにいろんな蛇足が付いたのが本編という感じ。
前作の方がもっと面白かったような気がするなあ。

舞台を関西メインとしつつ、埼玉のサイドストーリーと、よくわからないラジオ放送と綱引き大会やらの俯瞰ストーリーという構成が決定的によくなかったと思われる。
二階堂ふみも関西に連れて行くという判断で済んだんじゃなかろうか?

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

水木しげるの戦争体験をちゃんと反映させたようなストーリー。
なるほど、こうやって墓場の鬼太郎となって、ゲゲゲの鬼太郎になるわけね。

劇場は老若男女のバランスよく満席でした。
さすがは水木しげるさん。

あの花が咲く丘で、君とまた会えたら。

シンプルで一直線の王道ストーリー。
タイムスリップなのか、夢なのか、反抗期女学生の不思議体験。

説明的なセリフや無駄な詳細描写もなく、多くを語らずに「何かのせい」で時代に振り回される登場人物たちそれぞれに感情移入させる演出がいい。
軍の指定食堂で同時にいっぺんに登場する特攻隊委員たちの名前と顔を覚えられへんわと思ったけど、それぞれにけっこう感情移入しちゃった。

当時の世界情勢という強烈な外部要因はあったにせよ、神風特攻隊とか人間魚雷の回天とか、そんなに昔の話じゃないからな。
ちょんまげの戦国時代や江戸時代には皇国日本や天皇万歳なんて発想はなかったろうし、そんなもん明治新政府以降の学校教育やんね。

ストーリーや演技で泣いちゃうというより、テーマ設定からの最後の特攻隊員たちの手紙で泣いちゃうわ。
若い特攻隊員達がどんな気持ちや想いで飛び立ったのかって。

北野武映画はどっちかというと無意識に避けている気がする。
映画館での鑑賞は初めてか久しぶりかもしれん。

どうせなら男色とその色恋沙汰の権力闘争で押し切った方が面白かったと思う。
北野武御大もテレがあるのなら無理して秀吉役で出演せんでもええのにね。
予告編の織田信長尾張弁がすべて。

ほかげ

戦後の焼け野原から再興までの混沌。
劇中、たまに鳴り響く銃声。
荒んだ民衆のケンカや強盗なのだろうか。
その銃声の本当の意味がラストに分かる。

市子

童顔の杉咲花が見事な陰の不思議ちゃん演技で時間軸を飛び越えながら引力をキープ。
彼女のその吸い寄せられる演技に観ているこちらも取り込まれて見失いがちだけど、実は単なる連続殺人犯の現在進行形の逃走劇なんよね。

小学生頃のエピソードで、友達になれそうだった子に万引きした物をお礼に渡そうとするシーンがあったけど、のちの市子のサイコパス行動の前兆やったんやろうね。

窓際のトットちゃん

チャレンジングなシーンも多く、とっても良質な作品でした。
イムリー世代はさぞかし感情移入して泣いちゃうだろうな。
ちもやんも終盤はウルウルしたわ。

少し事情のある小学生くらいの子が通っているトモエ学園。
トットちゃんも泰明ちゃんもかなり裕福な家庭。
おそらく他の級友もそれなりに裕福で育ちがよさそう。

小林校長が信念を持って学校運営をしているシーンが目白押し。
トットちゃんが落とした財布を探すべくボットン便所をさらうのも本人の気が済むまでやりきらせる。
汲み取り口の蓋がきれいになっていたから、おそらくきっと最後は校長先生が片付けたのでしょう。

他にも登場人物の心情の機微や背景を想像させる余白が随所にあって。
自然に聞こえてくるキジバトの鳴き声とか、駅員のおじさんが女性に変わっていたり、雨の駅でトットちゃんと泰明ちゃんがしもやけの手で指切りをするシーンとかね。

あとがき

旧NISAを中心に保有していた米国投信。
12月初旬に一旦すべて解約しちゃいました。
驚くべきことにドル円が147円超の萌愛レートやったしね。

iDeCoも全世界株式100%の積立分を定期預金にスイッチング。
こっちは判断が一週間ほど遅れてしまい、ドル円が142円くらいになっちゃった。
来月からの掛金は全世界株式とTOPIXを半々に変更しといた。

米国急落&ドル安円高がダラダラと続く局面がそろそろやってくるとみる。
そのときは世界の米国からの資金引き上げのターンになる気がする。

そうなってから新NISAの成長枠で様子を見ながら買い直しかな。
iDeCoの定期預金にした分もそのときに全世界株式とTOPIXに再スイッチング予定。

というか、米国はこっから70~80年代の頃みたいになるんじゃないかな~。
コロナ危機が70年代のオイルショックの位置付けで、ロシアとウクライナ紛争はソ連アフガニスタン侵攻で、今の中近東の荒れ具合なんてまさに80年代の再来という中島みゆきの回る回る時代のトレースな気がしてならんのよね。

というわけで。
2024年からは米国一本ではなく、新たにオルカンで積立NISAを機械的に毎月しつつ、SBI日本高配当株式(分配)ファンドとTOPIXとグローバルサウスを世界同時株安のニュースの時に成長枠NISAで買い込んでいこうなかと計画中。

だって、ドル建ての日経平均は、次の緩慢な円高ドル安へのターンでゴルディロックス的にジリジリと上昇飛躍していくんじゃないかと思うから。
1985年当時、それを世界のフィクサーがインサイダー的に一気にやったのがあのプラザ合意というやつで、そりゃ人類史上空前のバブルにもなるわというやつで。
ポイントは「ドル建ての日経平均」という点です。

ドル高からドル安に転換したら、新興国や途上国が株高になるというセオリーね。
それ、今回に限ってはまさに今の日本の通貨「円」やんという話かと。

そもそも次は日本のターンやと思うんよね。
1985年以来、阪神タイガースの球団創設以来二度目の日本一が狼煙!

大量に押し寄せている来日観光客は当然ながら気付いていると思う。
チップも不要という超コスパのいいサービスと物価。
家賃もホテルも信じられないくらい安く、衛生的で安全で治安もいい。
ドル安の流れでドル保有者が投資するなら、新興国と日本どっち?

あと、新NISAを前にどこもかしこも米国一択の論調。
YouTubeオルカンかS&Pかという米国ありき。
だいたいあれやな、何でもそうやけど、こういうときがピークやねん。

GAFAMやFANG+のマグニフィセント・セブンの7社を除く、S&Pの493社の株価はもうずっと横ばいの状態でTOPIXの方が上昇率も高いし、今後の伸びしろもあるんとちゃうかな~。
その米国を凄まじく引っ張り上げているマグニフィセント・セブンもAIバブルの様相でスピード違反気味。

ちもやん、米国が次に戦争するのは米国だとも思っている。
分断や分裂の延長線上の内戦やね。
そこまでいかなくても治安悪化で荒廃するかも。
万引き天国とか予兆は感じられるしね。

よって、米国一択みたいなインデックスは山高ければ谷深し。
だもんで、一旦、米国オンリーの投信は解約し、いろいろ考えて積立NISAはオルカンで成長枠NISAは日本とグローバルサウスにしとこうかなという話でした。

良いお年を~。