岩正手打ちうどん店(名古屋市東区-筒井)
名古屋市東区筒井町界隈に商店街の面影がかろうじて残っている通りがある。
そこにランチタイムには活況の賑わいをみせる店舗が並んでいる。
一方は、文久元年(1862年)創業という超老舗の岩正手打ちうどん。
そして、隣の隣の朝日屋。
こちらも相当な老舗みたい。
どちらの店先も緑に白抜きの暖簾。
岩正の「みそ煮込」対して、朝日屋は「きしめん」やね。
こんなに至近距離で同じ食堂タイプのうどん店。
どんな事情があったのやら。
今回は年長者を立てるべく、より老舗の岩正へ。
店先に並びがあるので、少しばかり待ちます。
メニューにはいずれも赤字で「特製」とか「手打」とかの冠名つき。
特製味噌かつ丼と手打デラックス煮込で迷う。
んん~。
こっちの手打デラックス煮込かな?
暑いからこそ暑いモノで暑気払い?
店内は大賑わい。
近所の勤め人が勢揃いという雰囲気。
常連の割合が高そう。
相席かと思ったけど、コロナ禍とあって、贅沢にも御一人様での使用でした。
というわけで、せめて客単価に貢献すべく高い方の手打デラックス煮込をオーダー。
おそらくこの手打デラックス煮込が最高額メニュー。
普通の煮込うどんは、どこぞの山本さんもびっくりの税込600円やし。
これまた普通のうどんやそばなんて税込350円というね。
きしめんだって税込400円なんですわ。
そりゃ地元に愛されるわけです。
安いな~とメニュー札をあれこれ眺めているとやってきました。
山梨のほうとうみたいな鉄鍋でバーンです。
熱々のグツグツで湯気がモクモクやん。
どうしても赤味噌の色合いでデラックスに見えにくいのは致し方がない。
でも、よく見ると具沢山で海老天に餅も入ってる。
他にも玉子に豚肉に椎茸にホウレン草とデラックス。
そして、明らかにうどんも汁もたっぷりやん。
いただきます。
取り皿を使わずに食べる。
確かに最初は猛烈に熱いけど、どうせ途中から使わなくなるから。
めっちゃんこ濃厚。
ザ・名古屋テイスト。
舌がギューンとするくらい赤味噌の旨味を感じる。
このままつけ麺のつけ汁になりそう。
カタいけどカタすぎないうどん。
煮込まれて赤茶色になったうどんをワシワシガシガシと咀嚼する。
合間にレンゲで赤茶色の汁をすすりながら。
ぜんぜん白ご飯も食べられる。
腹が膨れる前にお餅をいっとこう。
お餅をビヨーンです。
超濃厚な味噌煮込みで食べるお餅が萌愛。
ありやな。
半熟よりちょっとだけ固くなった玉子とこの赤味噌がまた合うねん。
それこそ白ご飯がめっちゃ欲しくなる組み合わせ。
食べ終わってもレンゲで汁を飲む手が止まらない。
お冷やを飲んで、これで終了と思っても、ついリピートしちゃう。
ご馳走様でした。