2022年4月も映画館へ ※ネタバレあり
とんび
もうね、阿部寛が最初から最後までずっと出ずっぱり。
他の出演者にシーンを繋ぐバトンタッチ的なのも一切なく、ずっと阿部寛。
昭和的な人情の機微を織り交ぜながら引き込まれていく。
終盤で杏が最初に登場したとき、なんか違和感を感じたものです。でも、ずっと備後の暮らしを見ていた側からすると、都会の女性でもある杏に異質さを感じたのは当然かもしれん。
そう考えると杏の配役や演技は観ている側にその通りの印象を与えたといえるね。
「糸」「護られなかった者たちへ」と同じ監督というのを知って確かにと思ったわ。
今はちょっと、ついてないだけ
人生で初めて劇場内にたったひとりでの上映だった。
なんか申し訳ないような気がしたわ。
個人上映。
序盤は誰が主人公なのかもよくわかんない展開が続く。
過去と今が行ったり来たりします。
ネイチャリング・シリーズだっけ?
フォトグラファーからキャンプやら動画とか。
シェアハウスでの共同生活を通して・・・みたいな。
わざとだろうけど、過去の経緯や状況設定をかなり省いている。
この人、過去になんかあったんやろうな感がずっと最後まで続く。
だんだん面白くなってくる感じはあったかな。
おかんの名古屋弁がええね。
余命10年
これはシンプルなストーリーだけに泣いちゃうよね。
主要キャラがみんな等身大の日常生活をしているので共感できる。
新社会人の頃、こんな感じでこんな生活だったなと。
そんでもってストーリーを通して季節の移り変わりがすごく感じられる。
それがまた余命を意識させられて。
全体的にセリフが少ない。
特に主人公のセリフが少なく、本音のセリフも最終盤まで出てこない。
セリフ以外の演技で伝えてくる。
呼吸はできるのに酸素が取り込めなくなってくる肺の病。
脳に酸素が回らなくなり、次第に意識が混濁していく。
コロナ禍により、肺炎による低酸素症で重症化したり、死亡するという事例を知るようになっていたので、余計に想像できて泣いちゃったな。
KAPPEI カッペイ
どこの映画館も上映時間が夜ばっかりでなかなか縁がなく。
マーケティングを考えたら、近隣の映画館と上映時間をずらせばいいのにね。
序盤に登場する古田新太。
頻繁に回想シーンで登場する古田新太。
考えるなっ!
この映画を真面目に考えて観るんじゃないっ!
俺たちは分かってておバカなことをやっているんだっ
と古田新太に引き戻されているような気持ちになった。
全編を通して筋肉のムダ遣いというのがいい。
小澤征悦だけ肉襦袢の腹筋というのもシュールで面白かった。
あとがき
東映アニメーションに悪意のサイバー攻撃があり、ドラゴンボール超の公開が延期になってしまい、うちの子供たちは超凹んでおります。
円安の急進で物価上昇を感じる日々ですね。
世界の通貨では円の独歩安なのだとか。
ロシアのルーブルにも負けているそうな。
(ルーブルは急落から急騰して戦時前にほぼ戻った)
ここにきて物価上昇や円安にオタオタする政府や世論はどうなん?
インフレターゲット政策における日銀の異次元緩和の目標そのものやろうにね。
実際にその通りになってきたんだから諸手を挙げてアピールしないとさ。
矛盾しているよね?
結局は「国内の金利が上がったら困る」だけでしょう。
でも、世界のインフレはもっと勢いがあり、金利も上昇中。
内外金利差は開く一方なので、びっくりするくらいの円の独歩安は当然かと。
政策を変更しないと1$が360円までいってもぜんぜん不思議はない。
40~50年くらいかけてね。
だって、この期間で日本の人口は約半減やから。
日本人が哲郎が望んだ機械人間、つまり、サイボーグやアンドロイドにならん限り。
日本円の需要が国際取引を除く、国内需要は単純に半減するわけですよ?
まあ、20年ぶりとか、何十年ぶりの今の円安をどう考えるか。
当然ながら、輸入物を中心にコストプッシュインフレが進むよね。
そうすると、いずれは国内金利も上げざるを得ないのではなかろうか。
この事業環境の変化をプラスと考えるか、マイナスと考えるか。
一つ言えるのは、低金利ゆえに可能となるビジネスは駆逐されるであろうこと。
低リターンな上に人件費削減競争みたいなのに突入している業態のことね。
低金利って、会社も人もダメにするよ?
撤退の判断も遅くなるし、ゾンビ企業の氾濫のもとだし。
半透明無敵の不毛な競争を招き、人件費削減競争でしのぐことになる。
金利が高ければ、余程の愚鈍な経営者出ない限り、撤退の判断が絶対に早くなるよ。
アホな経営陣のゾンビ企業なんて存続不可能になる。
まっとうな競争となり、賃金上昇にもつながってくるようになる。
そうすると、日銀が日本の上場株式を買わなくても、国内外の投資家が放っておいても買うようになるよ。
ただ、やっぱり、消費税はものすごいブレーキ効果があるよね。
経済成長の。
ぜんぜん萌愛じゃない。
物価が上がるほど、消費税の徴税力も勝手に上昇していく。
仮に物価へ連動するかたちで賃金がしていったとしても、消費税も増えるから、可処分所得はちっとも変わりませんみたいな。
資産経済はともかく、実体経済ではプチバブルすら許さないという点においては、消費税を考えた人(導入した人)はすごいよね。