萌愛シアター(2023年4月編)

2023年4月も映画館へ萌愛でGO! ※ネタバレあり

有り、触れた、未来

なんかいい話やったな。

幾つものストーリーが絡み合うのでちょっとばかり複雑で、登場人物の誰もはっきりと明言しないのだけど、例の天災が大きな背景にあることがわかる。

まどろっこしいところも含めて、作り手の熱い思いが伝わってきたかな。
でも、せっかくなので、もっと方言の演出があったら良かったのにとも思う。

エンドロールの主題歌からの和太鼓が最高に萌愛でした。
最初、知らんかったから清志郎かと思ったわ。
THE武田組のこどもの日という曲でした~。

Winny

WinMXのその向こうということで、MXを1つずつ進めた「ny」でWinnyという技術。
IBMの先を行くHALというシーザー暗号みたいなもんやね。

2003~4年頃、Winnyの瞬間風速はすごかったな~。
日本だけでなく世界中を席巻していたよね。
おそるべしポルノパワー。
おそるべしキンタマウィルス。

官公庁や大企業の情報セキュリティ担当者にとっては恐怖でしかない。
著作権児童ポルノの問題もあったにせよ、とりあえず開発者をお縄にかける。
江戸時代となんぼも変わらん御上の発想。

もし、開発者の金子勇が東大の研究所ではなく、孫正義ソフトバンクとかでWinnyをリリースしていたら、今のGAFAM支配の世界とは違っていたかもしれないと想像してみたり。

ビットコインの開発者の一人だとされるナカモトサトシ。
この人物が金子勇なのではないかという都市伝説。
事実だったら、とっても痛快で萌愛やな!

AIR エア

確かにNIKEのバスケシューズめちゃくちゃ流行ったよな~。
それこそ日本では少年ジャンプの「SLAM DUNK」もあって。

エア・ジョーダンってそんなに売れてるんやね。
アメリカは桁が違うね。

80~90年代のアメリカがてんこもり。
それだけでけっこう満足だったりする。

世界の終わりから

主人公は「さがす」の逆えくぼの子。
力作っぽいんだけど、けっこうダイナミックにつまんなかったな。

途中から面白くなるかと期待していたけど長いだけやった。
主人公が抱える心のトラウマの伏線回収もなんだかな~。
金属バットの暴徒もテンションや動機がめっちゃ雑じゃない?

全編を通して、設定も理屈もよくわからんかった。
アニメだったら印象が違ったかも。
実写とアニメの違いを考えさせられたかな。

生きる LIVING

世界のクロサワの「生きる」をロンドンバージョンでリメイク。
紳士服(スーツ)にこうもり傘で蒸気機関車で通勤する通勤する役所勤めのサラリーマンことザ・英国紳士。

余命半年。
誰しもが考えさせられるテーマやね。
でも、無断欠勤にずる休みとは極端な真面目課長さんやな。

一方で、現代とのホワイトカラーの違いも感慨深い。
牧歌的なホワイトカラー時代。
ちょっとうらやましい。

パリタクシー

92歳のお婆さんの若かりし頃の武勇伝がまさかの打ち明け話へ。
そっち系の話なん?

それにしてもヨーロッパのパリですら半世紀前の女性の人権なんて無いも同然。
女性は銀行口座だって簡単に解説できないなんて。

ラストはちょっとご都合主義やったけど。
松竹のこの手の配給はアタリが多い。

ロストケア

壮絶やなぁ。
こういう映画が○○賞を受賞とかであればいいのにと思う。

キラキラしていた新米介護士が職場で発生した事件の影響かしらんけど、風俗嬢になっているっぽいシーンがあって。
このシーンはいらんのちゃうかな?

ニコチン注射おそるべし。

雑魚どもよ、大志を抱け!

物語の設定と完全に同時代のちもやん。

映画では当時の子供社会が等身大に描写されている。
この年頃の男の子の仲間意識や友情、正義感とか。
感心するくらい細やかかつ丁寧に演出されていたように思う。
すっごい萌愛で引き込まれたわ~。

特に主人公の瞬は、ストーリーが進むにつれ、身体的にも成長しているように見える。
次第にストーリーが進むと夏服へ変化していくんやけど、明らかに体格が良化する。
序盤は着痩せするような演出だったのか、本当に成長期の真っ只中なのか。

いつの時代もそうなんだろうけど、どこの家庭にも大なり小なりの問題があって、それが子供たちのそれぞれの個性にもなって。
そして、子供なりに選択肢があって、一丁前にその選択を後悔したり、選択しなかったことを後悔したり。

トカゲ、やるなぁ~。
こういう子、クラスにいたわ。
ヘラヘラしていても、実は、芯の強い子。

一番ほしいものは勇気。
なるほど。

ザ・ホエール

舞台演劇みたい。
薄暗いアパートの一室がその舞台。
登場人物も限定されている。

アメリカ文学の長編小説の白鯨や米国人の宗教観がストーリーの要にある。
背徳の愛欲の果ての暴飲暴食による緩慢な自殺。
緩慢な自殺を選択しておきながら、死期を悟ってからの一人相撲が繰り広げられる。

現在の事実上のパートナーであるリズよりも自分がどうしたいか。
元嫁や娘よりも自分がどうしたいか。
オンライン講師の生徒とのテーマ設定の終盤のちゃぶ台返しだってそう。

宗教観の違いで、結局、最後は神と自分の問題なのだろう。
自分がどうしたいのか、どうありたいのか。
その上での救いだの贖罪だの。

アカデミー賞だろうがなんだろうが、油断していると寝てしまう映画。
世界十大小説の白鯨の序盤が「だらだらとちんたらしてマジつまんない」という娘が子供の頃の読書感想文が一気通貫のメタファー。

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命

ええとこで終わったという感じ。
RRRみたいに長編でいいから一気にやってくれたらいいのにね。

前作に続いてタイムリープの細かい設定が気にならない勢いがあって面白い。
原作を読んでないけど、映画の実写化も別の面白さを十二分に発揮している気がする。

あとがき

値上がりの春。
特に玉子すごいね。
丸亀製麺とかの飲食チェーン店からも温玉とか玉子関係が外されてきている。

この流れは止まらんやろうな。
特に都市部の物価は上昇すると思われる。
これまではモノやサービスによってはローカルより都市部の方が逆に安かったりする現象もあったが、今後はもっと需給でシビアに価格変動するようになると思われる。

タイのバンコクなんかと同じ。
外国人観光客や滞在者の需要があるから、価格を下げる必要なし。
日本は、相変わらずチップもサービス料もないし。
東京をはじめとする都市部から日本の物価はガンガン上昇すると思われ。

実際、2022年11月頃から東京のホテル代は右肩上がり。
日本人的には9,000円程だったホテルが14,000円とか17,000円とかに上昇中。

それでもスタンダードなビジネスホテルなら100ドル程で200ドルはしない。
外国人観光客が予約するにあたって、宿泊代が安すぎたら逆に不審がられる。
ホテルの格の問題もあるしね。
だから東京を中心にホテル代もまだまだ上昇すると思う。

日銀が操作している金利はどうであれ、デフレではなく物価の上昇が確定すると、100兆円を超えるともいわれる日本全国のタンス預金が絶対に動き出す。
タイミングを見計らったかのように間もなく登場する新紙幣。
そうすると大量の現物諭吉のマネーロンダリングも困難になってくる。
そんなものを金融機関に持ち込もうものなら脱税してましたアピールに他ならない。

ゼロ金利だからと国税や税務署に補足されないよう現金で眠っていた100兆円。
どんどん現金決済の場面も少なくなっているしね。

これから眠っていた現物の日本円がいったいどこに向かうのだろう?
想像してみるとちょっと萌愛でもある。