萌愛シアター(2022年3月編)

2022年3月も映画館へ全員集合 ※ネタバレあり

ブルーサーマル

映画が始まるまで「プルサーマル」かと思ってたら「ブルーサーマル」だった。
この「ブルーサーマル」ってのは、雲がないから見えないけど、もし空で出会って捕捉できたら幸せになれるみたいなニュアンスの上昇気流のことらしい。

大学の航空部やサークルといえば例の鳥人間コンテストが思い浮かぶんやけど、こういうグライダーの飛行技術を競う体育会系があったんやね。

大学デビューのつるたまちゃん。
入学早々に思ってたのとは違う方向へ流されていくけど、ちゃんとキラキラと青春していきます。

そりゃテニスサークルよりこっちよね。
中学や高校にはない部活やサークルの方が楽しいに決まっているわ。

青春や恋愛関連が具体的に表立って表現されていないのがいい。
なんかくすぐったい感じで、その頃の自分とラップできるというか。
「こういう感覚あったよな~」みたいな。

つるたまちゃんのグライダー技術が急上昇するところは違和感があったけど、原作があるみたいだから尺の問題で急展開となるのは仕方ないよね。

なんかええな、大学生活の航空部。
お金が掛かりそうやけど。

Ribbon

能年玲奈こと、のん。
監督デビューで主演かつ脚本も。
すごいね。

この人は声優でもえげつない才能を発揮してたよね。
この世界の片隅に

さて、Ribbon
コロナ禍ど真ん中の美大生のお話。

序盤は、正直、ブルーサーマルと違ってなかなか入り込めない。
無音だったり、アート系の演出が続く。

これは体育会系か芸術系の違いなのか、部活か学部の違いなのか。
同じ大学生活ものなんだけど。

かなりのやってしまった感が漂い始める。
のん、やっちまったか?

自粛生活の一人暮らしの部屋へオカンやオトン、妹がやってくるようになってから「のん」の特有の間やコミカルが演出されるようになってくる。

そして、主人公(のん)がよく寝る。
ひたすら寝る。
イビキかいて寝てる。

この辺りから映画に入り込めるようになってくる。
思い出してみたら自分も当時はよく寝ていたなと。
焦りや葛藤を抱えながら、青春に忙しく、そのクセによく寝ていたわ。

このRibbonの主人公の場合はコロナ禍で登校や外出自粛というのもあるんだけど。
でも、コロナ禍でなくても、芸大じゃなくても、若者の一面よね。

本来なら青春を謳歌するキャンパスライフ。
教室の講義だけじゃなく、学祭やサークル活動も自粛させられ、挙げ句の果てには卒業制作まで。
そんでもって内定の取り消し。

それこ当事者世代はこの映画にめっちゃ共感できたのかもしれないな。

オカン役は小泉今日子でも良かったんじゃないかと思ったけど、それだとちょっとあざとすぎか・・・。

映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021

長男(10)と次男(7)と行ってきました。
鑑賞後のちびっ子たちの感想は今のウクライナとロシア。

このタイトル、宇宙大戦争じゃないんよね。
宇宙小戦争、リトルスターウォーズなんよね。

願わくば、小戦争であってほしい。
つまり、リトルウォーズであってほしい。

相手への思いやり。
今、彼の地でぜひとも観てもらいたい映画やわ。

ロコロココミック(入場者特典)

ちなみにこの入場者得点のロコロココミックですが、残念ながら大人はもらえませんでした~。

ウェディングハイ

結婚式のドタバタ劇を様々な登場人物の視点で伏線を張りながら見事に回収していく。
途中で結婚式といえばの花嫁略奪をぶっこんでチラつかせながらの・・・。

前半のスピーチまでの尺が実際に長い長い。
こんなんで最後まで収まるんかいなと観ているこっちも心配になってくる。

巻きを共有することでドタバタ感が加速していくんやね。
伏線の回収もアップテンポになっていくが、一つ一つのベタさ加減もいい。

ドリフでも定番の結婚式とか葬式というシチュエーション。
それこそ緊張と緩和と思惑が錯綜するドタバタ劇のウェディングハイ。

ラストも落語のように「おあとがよろしいようで・・・」と聞こえてきそうなオチでした。

定年退職後の夫婦が「久しぶりに映画でも観るか」ってのにうってつけの映画じゃないかな。

あとがき

いやはやもう収集がつかないよね。
ウクライナとロシア。

プーチン大統領、ちょっと痩せたね。
開戦当初は顔や下アゴ周りがむくんだように丸かったけど。

ロシアの責任を追求する国連の人道決議案の採択。
勿論、賛成が140ヵ国なんだけど、反対5と棄権38で無投票10なんよね。
なんと、賛成以外が53ヵ国もあるんよ。
これが世界の現実なのである。
国家間の政治や外交はそう簡単じゃないよね。

それこそウクライナ地政学的にフォーカスされているけど、じゃあ、シリアはどうなんだという話。

ウクライナの数年後が今のシリアであってもなんら不思議じゃない。
今、国内全土が瓦礫の街ですよ、シリア。
ウクライナもシリアやアフガニスタンみたいにならないよう祈るばかり。

あと、日本政府や資産家は、攻め込まれている側とはいえ、戦闘当事国となってしまっているウクライナ以上にポーランド等の難民受入れ国にこそ全力で寄付や支援をするべきじゃなかろうか。

その是非や改正議論はともかく現時点で平和憲法を有する日本国は、他の先進国と立ち位置が違っていても問題ないと思われるし、むしろ、そういう姿勢を示さないといけないと思うが。

どこまで報道が正しい数字かわからないけど、すでにポーランドだけでもウクライナ難民が250万人を優に超えているらしい。

この250万人って、大都市の人口やで?
大阪市京都府の人口がだいたい250万人やわ。

しかも、この難民の250万人は、戦闘員としてウクライナ国内に留め置かれる世帯主でもある働き手のお父さんがいないという爺婆と母と子供という構成。

3月末時点で爺婆と母と子供の難民がポーランドだけで250万人超。
周辺国を含めるといったいどれだけの難民規模か。

直近で東日本大震災を経験した日本国ならどれだけの仮設住宅や生活用品が必要なのかわかるやんという話。
今、本当に迅速な支援が必要なのはここじゃないかな?