揚子江ラーメン
大阪では知る人ぞ知る揚子江ラーメン。
底まで透けて見えそうな透明度のスープと細麺のラーメン。
昔、本店が梅田のHEP FIVEすぐ近くの大栄食堂の目と鼻の先にあってね。
社会人になってから呑んだ後に連れ添ってよく食べたわ。
けっこう古いお店やったような。
確か、カウンター席の真ん前がなぜか巨大な鏡やったんよ。
これがまた落ち着かないし、レトロ喫茶店というか散髪屋というか、なんか変わった雰囲気のお店やった記憶がある。
まあ、揚子江ラーメンへ行くときはたいがい酔ってたからね。
その後、ビルの取り壊しか何かで、近くに移転。
でも、最近になって閉店しちゃったらしい。
揚子江ラーメンの源流は残念ながら閉店しちゃったけど、揚子江ラーメンの名門だか林記だか、梅田を中心に暖簾分けだか支店があちこちにけっこうある。
難波に滞在中、その揚子江ラーメンが食べたくなりまして。
調べると、ちょっと歩くけど日本橋店があるらしい。
梅田周辺以外で揚子江ラーメンを食べるのは初めてやな。
というわけで、散歩がてら向かいます。
あっ、カオマンガイ。
ここのタイ料理おいしいよね。
カオマンガイでいいかと揚子江ラーメン探訪が終わってしまいそうになる。
通称オタロードを南下すると、怪しげな呼び込みの集団が見える。
なんだこりゃ。
道路の両脇に呼び込みのお姉さんがいっぱい。
萌愛なメイドカフェとか萌愛なマッサージとかでしょうか。
ずっと向こうまで通りの両脇に合わせて30人くらい。
さすがオタロードは伊達じゃない。
萌愛ロードですね。
トラブル回避すべく大通りの堺筋線の方へ出ることにする。
ちょうど男塾なる看板が見えてきたからそこで左折。
サンドウィッチマンがよくネタにする男塾がついにはラーメン屋か。
揚子江ラーメンとは世界観が違いすぎるラーメンやな。
まんだらけの大型店舗があったのでちょっと視察。
株主優待券もあるしね。
長男坊(10)の誕生日プレゼントに任天堂Switchのソフトでもあればと。
まんだらけの店舗で恒例のメーテル登場。
めぼしいモノは見当たらなかったので、再び揚子江ラーメン探訪へ。
南下を続けるとようやくの到着です。
つけ麺もあるんやね。
なんかイメージ湧かない。
つけ汁も透明なのだろうか。
券売機で揚子江ラーメンをポチッとな。
ここは初志貫徹で。
かの清流四万十川より透明度が高いかも。
いただきます。
やった、春菊やん。
店舗なのか、仕入れの時期なのか、春菊だったり水菜だったりする。
ここの店舗は春菊でした。
食べるとコレコレという感じで、よく食べていた当時の記憶が次々と喚起されそう。
この揚子江ラーメンと三条木屋町通りの長浜ラーメンみよしには郷愁性があるな。
なんやろう。
どちらも特別ウマいラーメンではない。
むしろ、お手頃価格で、細麺であり、呑んだ後にお腹いっぱいでもまあ付き合ってもいいいかという選択肢に入るラーメンというスタンスが共通している。
そして、誰かと一緒に食べたことがある体験が絶対的に多いのも共通点かもしれん。
そういうのが揚子江ラーメンや長浜ラーメンみよしの郷愁性につながっているのかも。
ついスープをレンゲですくい続けてしまう。
やっぱり、揚子江ラーメンは萌愛やな。
ご馳走様でした。