多治見のうな千
多治見駅から土岐川へ
フェーン現象で日本全国で夏がもっとも暑い都市の一つとされる多治見市。
ジリジリとした暑さの中、土岐川を目指して散歩がてら歩いて行きます。
河口から49㎞だなんて、こうやって見ると意外と多治見って海から近いんですね。
若かりし頃に親鸞聖人のご生誕を祝って、一晩で50㎞もの距離を歩いたことがあるのを思い出したよ。
看板の右端の赤いゾーン。
特定外来生物、いわゆる外来種。
けっこう上流なのにブルーギルやブラックバスがいるんやね。
そういや数年前に来たときは橋の上から土岐川を優雅に泳ぐスッポンを目撃しました。
スッポンが潜って見えなくなっても息継ぎで浮上してくるのでしばらく眺めてました。
今回もスッポンがいないか橋の上や土手から探してみましたがいませんでした。
土岐川沿いを歩いていると目的地が見えてきました。
うな千
多治見駅から散歩がてらの徒歩で20分くらいだったかな?
フラフラせずに駅からまっすぐお店に向かったら徒歩で10~15分程度かも。
黄色い看板の「活うなぎうな千」のうの字がうなぎさん。
側道をぐるっと降りると駐車場と店舗入口が見えてきます。
オープン少し前だったので誰も並んでいませんが、名前を記入する帳簿あって、すでに先客の記入が何名もありました。
暑いので駐車場の車の中で待っているのでしょう。
幸いにもオープンと同時に入店して座席にありつくことができました。
昔、小学生の頃、従兄弟が高知県に住んでおり、夏休みに遊びに行って、清流で有名な四万十川で泳いだり遊んだことがあります。
そのときにこのうなぎの猟具が仕掛けられているのを見付けて、その中を覗いてみると、うなぎが掛かっていたのを覚えています。
勿論、そのうなぎを獲ったりなんかしていませんよ。
子供ながらに漁師さんの仕事だとわかっていたので覗いただけ。
でも、こうやってうなぎを捕まえるんだと興奮したものです。
この時期の男子は武器とか罠とか好きやからね。
萌愛な思い出やね。
さてさて、注文はビールと肝焼き。
そして、うな重。
肝吸いより肝焼きの方がぜんぜん旨いね。
煙の味というか絶妙な焦げの味が肝の苦ウマを引き立てている。
分量もけっこうあるから心ゆくまで堪能できます。
いやいやビールがすすむ。
このゆったりと待っている時間がいいですね。
厨房から地元の世間話のような会話が聞こえてきます。
それを聞くでもなく聞いていると、ついにやってきました!
明らかにお重からの蓋からうなぎがハミ出ています。
蓋を開けると尾頭付きの丸ごと一匹。
漬物とサラダ小鉢にデザートはコーヒーゼリー。
お吸い物の蓋を取るのを忘れてたわ。
うな千はご飯にタレが掛かっていません。
卓上に備え付けているタレの壺から自分で好きな分量を掛けて食べます。
パリパリで香ばしくて旨い。
頭の部分もカリカリと囓って食べます。
本当に硬い骨の部分は食べられませんでしたが。
このお店は最初からご飯にタレが掛かっていないのもポイントかもしれん。
タレを掛けて食べると当然ながら旨いのだけど、この店のはタレを掛けない方がもっと旨いことに序盤で気付いた。
勿論、タレがご飯にたっぷり染みたのも旨いけどね。
デザートのコーヒーゼリーも堪能して、ご馳走様でした。
土岐川沿いから多治見駅へ
カードで支払いを済ませて散策を再開します。
この街はうなぎ屋さんが土岐川や駅前周辺のあちこちにありますね。
駅前の方に向かって歩きます。
たじみ駅前商店街ですが人通りはありません。
少子高齢化と過疎にコロナ禍の地方都市の現状です。
こりゃ人流どころの騒ぎやあれへんわ。
うなぎの他には五平餅の看板もあちこちにあったけど、多治見駅まで歩いている間には営業している店がなくて五平餅を入手できませんでした。
残念。