新宿 うな鐵
ちもやんの自分感謝祭。
つまり、自分をこれでもかと甘やかすご褒美デー。
以前より、気になっていた店構え。
いざ、参らん。
入店すると、すぐに目の前の一番端のカウンター席に案内される。
席を確保してわかったことだが、この時間帯では随分とラッキーだったみたい。
でも、背後が出入口だから、ちょっとばかり落ち着かなかったけどね。
うなぎ串焼きの一通りの「9本」いっとこう。
肝焼き、かぶと、レバー、くりから、串焼き、白ばら、ばら、ひれ、短尺。
これは楽しみだ。
おまかせの南天というコースメニューもあるみたい。
うざくの奉書巻きか~。
今宵はご褒美デー。
うな重の特二段をバーンといっとこう。
食べられるウチが華。
ビールで自分に乾杯で自分感謝祭のスタート。
いただきます。
これがもう「プッハー!」ですよ。
ビールが旨いウチは大丈夫。
でも、少し前に胃をやられてから酒量は明らかに減退傾向のちもやん。
お酒も体力がいるからな~。
大根のツマにはちょっぴり山椒。
生の大根との相乗効果でピリリと爽やか。
もう一品は菜の花の煮浸し。
いい塩梅の煮浸し具合でザクザク感が残っている。
煮浸しすぎない。
これ大事。
チビチビとやっていると、金曜夜の歌舞伎町の賑わいが加速する。
背後で来店客が続々とやってきて、満席で続々とお断りされている。
なかには口の利き方のなっていないガラの悪い来客もチラホラ。
がんばれ店員さん!
席にありつけただけマシなのだが、それにしてもカウンター席が狭い。
縮こまって静かに呑んでいると、うなぎ串焼きがご褒美の如く次々にやってくる。
提供する都度に店員さんが部位の説明をしてくれたけど、うん、忘れちゃった。
焼鳥もそうなんだけど、串を持って、熱々をハフハフホフホフとすぐに喰らうべし。
うなぎの脂がまだジュクジュクと沸き立っているくらいのをかぶりつこう。
最後は串を横に持って、ガシッと喰らい尽くして、そのまま串を串立てへ。
剣豪が刀を鞘へ収めるかのようにね。
それぞれのうなぎの部位を串焼きで、歯応えのあるものや、ほろ苦いのや、ジューシーなのや、サクサクしたのや、小骨っぽいのやらを堪能する。
うん、なんだか大人のご褒美っぽくて、よろしいのである。
よかった、大人になって。
ここでうな重の先付けがやってくる。
妙に濃い色でちょいとスの入った玉子豆腐。
コレ、えらい歯応えやん。
玉子豆腐はカタメのタレカラメやな。
うな重の特上からセットで付いてくるそう。
肝吸いも塩味が強めかな。
漬物はインパクトのあるガッツリ糠臭。
そんでもって、真打ちがドーン!
お重の一面に敷き詰められた鰻が萌愛。
それもこの鰻が二段式というのが萌愛。
鰻が炭焼きの香りを纏いつつ、ふっくらでプックリと瑞々しい。
関西ではまずもって出会うことのないタイプのうな重。
パリパリじゃなくてプリプリやね。
意外にもタレはかなりマイルド。
甘味も醤油の塩味も。
ご飯はややカタメでしっかりかな。
このお重はそんなに大きくない。
だから、ご飯の量も一般男性だとたぶん少なく感じる量かと。
でも、ちもやんはうなぎの串焼きを9本も食べているから、これで丁度いい。
ご飯を鰻とタレでかっ喰らいたい人は大盛必須でしょう。
鰻三昧。
お腹いっぱい。
諭吉イチと英世イチでありました。
これにて自分感謝祭を終了いたします。
ご馳走様でした。