そば処 桔梗(長野県-塩尻駅)
スタンド使い(立ち食い系)のちもやんです。
おそらく日本一狭いスタンドそばやと思う。
JR塩尻駅の構内にずっと前からある駅そばのお店。
そば処や信州そばの看板が見える。
いったい入口どこやねん?
こんな感じの入口です。
なんだか異世界にでもワープしてしまいそう。
正直、ふとっちょな人は通れません。
ただでさえ一見さんには入りにくいのにすだれ的なものも垂れ下がってて。
ちなみにこの時点ですだれ越しに人が見えたらもう入店できません。
その場合は駅員さんに一言伝えて、一旦改札を出て向こう側の店舗内に行くしかありません。
運良く入店できてもカップルや友人の二人がギリギリのスペースでしょうか。
見知らぬおっさんが二人だとストレスフルMAXになるであろうスペースしかない。
コロナ禍では事実上のおひとり様のスペース。
ずっと昔にここで山菜そばを食べたな~。
それを食べ終わったら、乗り換えの電車がやってくるまでやることがないの。
当時はスマホやノートPCもなかったし。
左上の端の看板メニューであろう信州鹿肉をポチッとな。
塩尻ホームそば店と印字されている。
さすがに狭すぎてコロナ仕様のアクリルボートなんかの設置もなく。
定員は二名といったところやけど一名でも密閉感や閉塞感あるで。
正直、今このタイミングでふとっちょのおじさんが入ってきたらイヤだなあ。
やってきました信州鹿肉そば。
キノコも入っているというか、キノコそばといわんばかりやん。
いただきます。
ちょっと平たい信州そばをズバズバズバッと。
モグモグするとそばの香りと甘さ。
思ったよりコシはなくてやわめかな。
あと、やっぱりちょっとばかり獣臭がする。
臭い消しの七味をふりかけつつ正体の鹿肉を探る。
とろみのついたキノコ群の中にあるピンク色のブロック。
米軍の缶詰なんかにありそうな肉質ですな。
ゼラチン質っぽいけど箸で持つとギュッと締まったブロック肉。
ガシガシと噛んだら奥歯に肉の線維が挟まりそうな鹿肉を口に入れてみる。
くわっぱ!
獣臭の犯人はおまえだっ!
おおよそキノコそばなんじゃないかという信州鹿肉そば。
でも、ちょびっと入っている鹿肉のインパクトがすごいじゃないの。
つゆをズズズッとやると、出汁の方にもちゃんと獣臭が伝播しとるやん。
なんや縄文人にでもなった気分でズルズルとキノコと鹿肉のそばを食べる。
・・・ピキーン!
まるでニュータイプかのように人のプレッシャーを背後に感じる!
わかる!ちもやんにもわかるぞっ!
チラッと背後の気配を探るとスーツケースを持った男性が急襲中ではないか。
いやいや、そのスーツケースはここには入らんて~。
まごまごしながらも果敢にスーツケースを狭い異世界に運び込もうとする男性。
「二人でも狭いスペースにそんなもんを搬入すんなや~!」
「ちょっと見たらわかりそうなもんやん!」
信州鹿肉そばをズルズルとたぐる背中であっちいけオーラの逆プレッシャーを放つ。
そこで厨房のお母さんが気付いて助けてくれました。
「スーツケースは店外に置いとくか、心配やったら改札を出て店内に回って~」
「はあ、じゃあ、外で待ってますわ~」
みたいなやりとりを尻目に信州鹿肉そばをオリャ~ズバズバッと急いで食べ終わる。
ご馳走様でした。
その後はガタンゴトンと特急あずさに揺られて甲府駅へ。
そして、ヨドバシカメラの横を通って、城のホテルへ。
せっかくなので甲府城跡の公園をちょびっと散策。
城跡やから本丸とかはもうありませぬ。
石垣というか城壁だけ。
本丸はないけども石垣の上に登って市内を見渡すことはできる。
宿泊予定のホテルも見える。
最上階に露天風呂の天然温泉があるのよ。
甲府城跡を含むこの辺り一帯を舞鶴城公園というらしい。
時間帯なのかあんまし人いないです。
なにやら気になる煙突のようなもの。
近付いてみる。
謝恩碑という銘がある。
明治40年に山梨県内で大水害があって、当時の明治天皇がいろいろ救済措置を下賜してくれたことに対する記念碑の謝恩塔みたい。
さてさてさーて。
チェックインして荷物を預けたら仕事やで~。