十枚荘温泉
南部町と身延町の間らへん
新清水JCTを富士山に向かう感じで北上。
ゆるキャン△で登場する南部町をちょっと過ぎて、身延町までは行かないとこらへん。
「こんなところに温泉が?」という静かな山村です。
ナビだとこの辺りなんだけど、車で通り過ぎないよう徐行運転で探します。
発見しました十枚荘温泉の看板。
水車はもう動いていません。
十枚荘温泉のすぐ裏に戸栗川という水源。
時期的なものでしょうけど今は水量ありませんね。
で、十枚荘温泉本館の正面口。
歴史と古さと趣を感じる佇まい。
なかなか雰囲気ありますね。
ちなみに車はこの正面口の前の駐車場に停めてあります。
剥製たちがお出迎え
正面口を入っていくと・・・バーン!
と巨大な金庫がお出迎え。
昔はこの辺りの豪商だったのでしょうか。
玄関口で靴を脱いでフロントに上がると十枚荘温泉の名物でもある剥製たちがお出迎えしてくれます。
検温とアルコール消毒せんかい!
ブヒブヒ、ブッキー!
剥製のお出迎えも一部コロナ仕様です。
次男坊(7)はすでにガクブルで近づけません。
こうやって見るとデカいのよ、イノシシ。
「猪突猛進!」
こんなん突っ込んできたら生きた心地がせんわな。
イノシシの群れらしき剥製も。
親子かどうかは定かではありませんが。
獲物の鹿を襲わんばかりの熊ですが、どっちもシンデマス。
次男坊(7)はもう怖くて怖くて仕方がない。
もうね、次男坊(7)にとっては危険生物の代表格の熊!
長男坊(10)も余裕ぶっているけど怖いみたい。
なぜかカブトガニの剥製も。
シュールで萌愛やね。
そして、お約束の剥製です。
これはもう定番ですね。
十枚荘温泉のジビエ料理
食事処の広い座敷へ移動します。
これがまた足元から冷えて寒いんですよ。
火鉢が置いてあるけど炭は熾っていません。
まさに火を熾すのは今やん!
食事処の座敷の奥にも鹿の剥製です。
そして、食事のメインはボタン鍋ことイノシシ鍋!
しかも、超大盛!
勿論、囲炉裏ですやん。
都市生活者にとってのちょっとした憧れ。
一度はやってみたいの囲炉裏を囲んでの食事やん。
川魚の塩焼きも運ばれてきましたよ。
赤い斑点があるから鮎じゃなさそうやな。
アマゴかな。
鹿のお刺身です。
馬肉よりもっとあっさりとクセがなくて食べやすい。
ボタン鍋もシュゴーッと熱されて、沸々と少しずつ音が立ってきました。
ん?んん?
(シュゴーッ)
え?何の音?
(シュゴーッ)
え~っ!ガスやん!
ま、そりゃそうよね。
炭火でやったら時間が掛かってしゃーないわ。
ちなみに灯油ストーブとガスファンヒーターでこの囲炉裏は包囲されております。
まだまだそれでもとっても寒いです。
ここでジューッと熱々の鉄板ステーキの登場。
イノシシもウマいけど、鹿の方がもっとウマい。
日本人が知らないだけで、きっと鹿肉はおいしいのだろう。
この冷え込む広い座敷で食べる熱々のボタン鍋は貴重な熱源。
イノシシの肉もたっぷりの味噌ベースの鍋。
あったまる。
でも、ものすごい肉肉しくて量が多い。
そして、ちょっと、いや、かなり味が薄い。
我が舌は昨今の鍋の素の旨味調味料にならされてしまったのか。
がんばって食べて減ってきたところでイノシシの肝が登場。
「生で食べちゃだめよ~」と。
ブリブリの肝をボタン鍋に追加投入。
言われなくても怖いのでしっかりと煮込みます。
予想通りでめっちゃ濃いレバー。
豚よりは猪という野性味を思いっきり感じる。
レバーが苦手な人は苦手では済まないやろうな。
七味を振り掛けて食べるとさらにウマい。
この後はうどんが出てきましたが、控えめに半玉だけ投入。
超腹いっぱい。
ご馳走様でした。
十枚荘温泉のジビエ料理を堪能できました。
温泉
食後にちょっと部屋で休憩してチビ共と温泉へ。
剥製を避けて温泉へ向かいます。
浴室はこんな感じです。
写真は昼で明るいけど、夜は薄暗くてもっと独特の雰囲気があります。
浴槽が舟を埋め込んだような感じでまさに湯舟。
湯量が豊富らしく、どんどん熱々のお湯が注ぎ込まれています。
実際、入浴するとけっこう熱い。
ちびっ子どもはすぐに限界で湯舟から出て遊んでます。
風呂から上がって部屋でテレビを観ます。
基本的に子供が喜びそうな施設や娯楽はありません。
それこそ剥製くらいです。
早々に諦めてチビ共もおとなしく寝ます。
朝食
広い。
そして、寒い。
囲炉裏の真ん中に鎮座しているのはガスコンロ。
なんかシュールですね。
チェックアウト
朝食を食べ終えると、することもなくなり、チビ共が時間を持て余すので早めに出立。
フロントでお会計をするカウンターに「美味しんぼ」と付箋。
本を開いてみると。
めでたしめでたし。