落ち目のかつての大国を冠して歴史にその名を刻んだスペイン風邪

スペイン風邪みたいに歴史に名を刻むババ抜きの最終局面?

それまで新型コロナウィルスの感染拡大と無縁であったベトナムでもついに感染拡大の兆候がみられ、さらにその発端となっているらしい変異種が確認されてしまったようです。

なんでもこのベトナムの変異種は、イギリス型とインド型の特徴を併せ持つ新型コロナウィルスのハイブリッド種であるとのこと。

最近、報道時にこの新型コロナウィルスの変異種を国名を冠した呼称で報道するのはもう止めましょう的な呼びかけがされていますが、はてさて、そんな約束はどうなることやら。

中国ウィルスや武漢ウィルスという呼称ではなく、COVID-19で統一しましょうという動きが早々にありましたが、いつの間にやらイギリス型とか南ア型、インド型となり、ついにはベトナム型という呼称も出てきている次第です。

かつて、世界的規模で大発生した流行性感冒として歴史の教科書にものっているスペイン風邪ですが、この流行性感冒のウィルス発症の地でもなく、とりわけ大感染した地域でもないにもかかわらず、なぜか後世の歴史ではスペイン風邪と定着してしまっています。

今回もCOVID-19という呼称が定着する気配はなく、収まりのいい国名に辿り着くまで、悪意あるババ抜きが行われているみたいな様相です。

このままの流れだと、五輪開催の東京で新たな変異種の確認と世界的拡散のきっかけとされるのは、火を見るより明らかです。
それらの報道は世界のマスコミを通じて各国の共通認識となり、かつてのスペイン風邪と同じく、いつの間にか「日本風邪」や「東京風邪」とか「トーキョーウィルス」みたいな感じで、後世の世界の歴史に定着してしまいかねんのじゃないか、という懸念があります。

ちもやんは全然あり得る話やと思うわ~。

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COVID-19

このままいくと、なんだかね、後世に残るのはCOVID-19なんかではなく、「日本風邪」や「東京風邪」とか「トーキョーウィルス」で決まりなんじゃないかと。

イギリス風邪なんて風格はありますが、彼の国がそんなヘマをするとは思えません。
インド風邪は少しあり得そうですが、正にババ抜きでどこか別風邪風邪へ押しつけようとしているところでしょう。

南ア風邪やベトナム風邪だと、失礼ながら世界人類の共通の呼称として歴史に名を刻むにはちょっと名前負けしている気がします。

となってくると・・・ね。
俄然、可能性は高まってきますよね。
ババ抜きのカードをわざわざ自分から取りに行っているわけですから。

もし、世界が「トーキョーウィルス」等の呼称を共通認識としてしまったら、日本政府や日本国民があとから幾ら猛抗議しても、それはもう、どうしようもない。

たかだか1億人ちょっとの日本人が騒いだところで、隣国の人口は10数億人であり、インドだって人口大国であり、呼称の認知を広める競争で敵うはずがありません。

五輪開催を契機に世界の人々に「日本風邪」や「東京風邪」という呼称が定着してしまったら、それはもう、どうやってもひっくり返せないでしょう。

東京五輪開催後も第6波か第7波か知りませんが、世界的な感染拡大と縮小は今後も繰り返し発生するでしょう。
インフルエンザだって、予防接種があっても今年は大感染の年だとか、いや例年よりはマシだったとかをずっと繰り返しているんですから。

ただ、今回の新型コロナウィルスについては、今後は感染拡大の波が訪れる度にどうやったって世界の人々の感情と記憶は東京五輪開催の事実にフォーカスされ続けるに決まっています。

笑い事ではなく、100年後も反省と謝罪と損害賠償請求を訴え続けてくるような国だってあるかもしれません。

現代人だって、スペイン風邪のそもそもの発症の経緯や初期感染が確認された地名や国名なんて別にまったく興味ないからね。

当時、かつての大国で国名も世界中の人々にそこそこ知れていた「スペイン」あたりが歴史に名を刻む呼称としてちょうどよかったんでしょうね。 

国家百年の計じゃないけど、そういう視点で考えている政治家や日本国民はどれくらいいるのかな?

イヤやわ~。
後世の世界の歴史教科書に「東京風邪」とか「トーキョーウィルス」とかぜんぜん萌愛じゃない!