萌愛シアター(2026年5月編)

2026年5月も映画館へ萌愛でGO! ※ネタバレあり

ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。

仲野太賀の無双っぷりがパンクでいい。
何でもそうだけど粗製乱造の先にほんの少しのメジャーがあって。
その他のすべてがマイナーというか、インディーズというか、それぞれのストリート・キングダム。

劇中の時代の日本。
ホンマに今よりもぜんぜん「ちゃんとしていない」時代やったよね。

サンキュー、チャック

ストーリーと構成が独特でよかった。
三部構成で第3章、第2章、第1章と逆再生で種明かしされていく。
展開が人間賛歌のジョジョの奇妙な冒険っぽい。

チャックは入ってはいけない謎の部屋で自身の人生の終末期をやんわりと見て知ってしまっている。(このあたりのSFがジョジョっぽい)
本当はダンスが好きだったけど、義父が希望した会計士というビジネスマンという手堅い人生を送っているチャック。

39歳の人生。
長いのか短いのか。

サンキュー、チャック。
邦題がとても萌愛でいいね。
最後は自分にありがとうの広告キャンペーンで締めくくる人生でありたいね。

霧のごとく

めちゃくちゃ長い。
けど、当時の庶民の生活や経済情勢がイメージできた。
動乱の国内情勢の中、国民の誰もが必死に生きるために狡猾であり、同時にどこかで思いやりや優しさも併せ持っている。

安置所のプールのたくさんの遺体の中からお兄さんを見分けるシーン。
腕の手首にある腕時計を模した刺青。
いろいろあって、兄からの形見分けの腕時計は売っちゃったんだよね。

お姉さんから語られるお兄さんが創作した雲と霧の話。
そして、ラストの病院での思わぬ再会シーン。
なかなか込み上げるものがある。

少女の阿月に出会ったことで運命の歯車が回り、長期に渡って服役していた趙公道。
身に付けていた腕時計を阿月へ渡してもらいたいと看護師へ託して去ってしまう。
あのときに売ってしまった兄の腕時計ではなく、とても似たのを見つけていたからと。

黙って立ち去る彼の選択。
あの場面でのすべての選択肢の中で一番「粋」だったように思う。
さながら英雄の趙雲でした。(タイトルの雲にかけている?)

プラダを着た悪魔2

ミランダのように仕事が大好きで仕方がない種類の人間がいる。
そこへお金を出す出資者やオーナーにもいろんな種類がいて。

ミランダがアンディへ前フリをしていた先を読み解く力。
本作でナイジェルが発揮したのは正に先を読み解く力でしたね。

終盤はちょっとうまく行き過ぎの感もあるが。
でも、シンプルなストーリーで米国らしくていいな。

ひつじ探偵団

嫌なことは3秒で忘れ、余計なことは考えず、ストレスは避ける。
ひつじたちのこの生き方には示唆というか皮肉が込められているよね。

大量のひつじが登場することもあって幾度か寝落ちしそうになったわ。
何度もあった「冬の子羊」と「オルフ」というキーワードが気になったけどググらず。セバスチャンが雲になって良かったね、リリー。

幕末ヒポクラテスたち

鎖国時代に西洋医学を蘭学から学んだ先人の探究心には頭が下がる。
特に処刑場での腑分けシーンはリアリティがありすぎる。
柄本明の武士階級の中の被差別民という感じの処刑人の演技が凄まじい。

藪にもならぬ筍医者の漢方医の活躍が少なすぎるというユーモア。
疫病で小坊主が死ぬのかと思いきや「死ぬかと思った」で人知れず生還するユーモア。
エンディング前に突然の京都府立医科大学のメモリアル告知と宣伝というユーモア。

旅立ちのラストダンス

おくりびと的な要素に先進国都市部の家族問題が合わさったようなお話。
日本以上の少子高齢化と住宅事情と競争社会の大変さをあちこちのシーンで感じる。
香港だけでなく、台湾や韓国やシンガポールにも共通していそう。

昔、霊幻道士という香港映画が大ブームになったよな。
両手を突き出してピョンピョンと跳ねるキョンシー。

道士の世界感による女人禁制や女性特有の陰や穢れが強調されるシーンが多い。
中華大陸において、古代日本の鬼道をもって民衆をまとめていた卑弥呼が女性であったことは特筆に値することやったんやろうね。
魏志倭人伝、萌愛。

廃用身

視点としては面白い題材だと思う。
フィクションながら医学的にも有り得そうな気がしないでもない。

頭が廃用身。
主人公のあまりの打たれ弱さにびっくり。
一方で、淡々としている奥さんのメンタルがすごいというギャップ。

せっかくのテーマ。
もうちょっとセンセーショナルに攻めた展開にしてもよかったような。

Erica エリカ

いろいろと雑でツッコミどころがいっぱい。
でも、B級感をこれでもかと発揮していて、とてもよくできている。

男も女も発情期には目が曇るもの。
傍から見て危険だったり、異常であっても当人の引き返せない感がよくわかる。
サイコパスも怖いけど、男女の発情期によるコントロール不能も怖い。
恋は盲目。

あとがき

片山財務大臣による為替介入。
日銀が金利を据え置いた状態やから今後も為替介入をしても効果は薄いやろうね。
すぐに為替介入前のレートに戻る。

しかも、この為替介入は米ドル売り(米国債売り)でもあるので、世界経済の不安定要素にもつながるわけで。

やるなら財務省の為替介入ではなく、日銀が保有するETFを市場で売却した方がいい。
市中のダブついたお金を回収することになるのでインフレ対策にもちゃんとなる。
日経平均を始めとする株価の急激な上昇も抑えられるしね。

大量保有するETFを何百年もかけてチンタラ売却するより余程いいんじゃなかろうか。デフレ化で日銀がやったことの反対のことをすれば良いだけの話。
何も難しいことあらへん。

簡単、萌愛。