京極かねよ(六角通)
ちもやんが学生の頃から変わらぬ佇まい。
それもそのはずの余裕で創業百年超の京極かねよ。
寄席の貼紙があってね。
当時は今以上に学生風情には入りにくい雰囲気があって。
老舗ですが、そんなに高くないです。
むしろ、店の雰囲気の割には手頃な庶民価格かと。
入店すると銭湯の番台みたいのがあって。
おいでやすと奥へ案内されます。
店内は基本的に相席ドンと来いのスタイル。
回転重視といわんばかりに仲居さんがテキパキと来客を捌いています。
観光客相手の京都商人魂を感じます。
ちょうどいいのをみっけ。
ちょっといっぷくセット。
きんし丼(小)、うざく(小)、生ビール(小)、お新香。
いいじゃないですか。
店内を眺めたりしていると、意外にもすぐやってきます。
はい、どん。
蓋を外したところ。
巨大な厚揚げみたいな錦糸玉子。
いただきます。
ちょびっとだけど、うざくがあるのがうれしい。
若い頃、この酢の物のうざくの意味がわからんかった。
タレこそすべての若造でした。
見れば見るほどふっくらお揚げさん。
でも、フワ~ッと卵焼きの匂い。
では、きんし丼を図面で解説しよう。
マスクケースできんし丼の解説。
QRコードもありんす。
コロナ禍だってこいうやって乗り越える。
こういうところが京都商人の百年企業たる由縁やね。
チョットだけよ?
チラッと見える小ぶりな鰻さん。
一瞬、穴子かと思ったことは内緒です。
まあね、そこはほら、きんし丼(小)やしね。
錦糸玉子にかぶりつく。
パリッとフワッとジューシーな錦糸玉子。
ビールをグイッとプッハーですよ。
お次は巨大錦糸で蒸し効果の熱々のところをハフハフと。
タレウマいご飯に穴子もとい鰻で挟み撃ち。
さらに錦糸玉子で追撃。
生ビールでトドメの一撃。
ちょっと物足りないくらいでフィニッシュ。
こういうのは腹八分目でいいんですよ、たぶん。
ご馳走様でした。
食後の散策へ。
それにしても、この六角通も小綺麗になったもんだ。
至近にあるドクターマーチン。
つま先に鉄板入りのクソ重い革靴を履いていた学生時代。
若気の至りやな。
河原町ビブレが全盛期やった頃のお話やな。
外国人観光客が喜びそうな通り。
狭いけど足下をキレイに整備してある。
微妙に小路が曲がりくねっているのがいいね。
ちもやんが学生の頃はパチンコ店やった。
その後、コンビニになって。
今は石碑に回転寿司のミニ看板がこれでもかとがぶり寄り。
回転寿司の看板はかっぱ寿司でした。
まっ、パチンコ店よりはいいか。
もし、龍馬さんも長生きしていたら、海援隊の隊士なんかと創業期の京極かねよで一杯やっていたのかもね。
21世紀の残暑厳しい日本の夏、京都の夏。
さ、帰ろうか。