信濃屋(多治見)
多治見駅から土岐市駅に向かって線路沿いに少し歩いたところ。
雰囲気のある木造家屋の信濃屋が見えてくる。
木・金・土の三日間だけ昼間に営業。(※2022年現在)
背が高い人は入口で頭をぶつけそう。
簾とか夏の商家の趣がたっぷり。
入店すると、前回とまったく同じ席。
なぜかいつも入口すぐ横の上がり框みたいな座敷のところばかり。
後ろに週刊誌やノートが置いてあるの。
ドラゴンズのポスターも健在。
掲示されているメニュー表も達筆すぎてやっぱり読めない。
ころかけ(並)とうどん(並)で。
店内のおじいさんもおばあさんも二杯食べているし。
なんだか今日はお客さんが少ない。
いつ来ても奥の座敷までいっぱいなんだけどね。
ちょっと分厚いきしめんという感じの緬。
シンプルにネギとゴマに生姜。
出汁も黒めで伊勢うどん風でもある。
いただきます。
いやはやウマし。
やっぱり、この店は冷たく冷えた「ころかけ」がダントツ。
特徴のある支那そばはかなり人を選ぶからね。
ちもやん的にここの支那そばは4年に1回でいいかな。
ころかけを堪能していると、店主がやってきてお客さんに声かけをしている。
「濃かったり薄かったりしたら味の調節をしますよ~」と。
なんとなく店主のこれが儀式的でもあり、お店の萌愛な風物詩みたい。
何回か訪れているけど、味の調整をお願いしているお客さんを見たことがない。
ころかけを食べ終わって、手持ち無沙汰で残った出汁をすすってみたり。
妙に太いお箸をしげしげと眺めてみたり。
そうこうしていると温かいうどんがやってきた。
ころかけと同じフォーマットでどこがどう違うのかわからない。
温かいか冷たいかの違いだけみたい。
んんっ?
ころかけと違って生姜がない。
それとよく見たらゴマもないやん。
改めまして、いただきます。
温かいから麺のフワモチ感がアップしてる。
出汁もじんわりと甘めに感じるかな。
コシもいいけどフワモチのうどんを堪能する萌愛な日があってもいいよね。
ご馳走様でした。