ふられにふられて、うどん丸香へ
六文そば 須田町店
スタンド使い(立ち食い系)のちもやんです。
密かにスタンド界で東の横綱だと思っているのがゲソ天そばなのであります。
日暮里の六文そばと一由そばのゲソ天そばにハマってから。
それからというもの機会があれば都内に点在する六文そばへ駆け込みます。
浜松町のときは金杉橋店へ。
神田~御茶ノ水~神保町あたりのときは須田町店へ。
以前に金杉橋店で時間帯が悪く、ゲソ天が売り切れで涙したことも。
そんでもっての今日であります。
遅めの朝食はゲソ天そばと決めて、いざ、須田町店へ。
特徴的なカタチの店舗が遠目に見えてきました。
んん?
なんか様子が・・・。
なんてこったい!
木曜は定休日やんけ!
飲食店って、だいたいが月曜か火曜ちゃうん?
せめて水曜ちゃうん?
いかげそ天そば400円を見つめながら悔し泣き。
はあ、じゃあ、ちょっと歩いて神保町へ行くか。
さぼうる
久しぶりに行ってみるかと神保町のさぼうるへ。
ブランチということで。
さぼうるが傾いた電柱の向こうに見えてきました。
目の前で自転車を止めておじさんが入店していきました。
さっきの人、えらい堂々と店前に自転車を停めはったなあと思いながら入店です。
臨時休業か~い!
なんやねんっ!
どないなってんねんっ!
一応、ちょっと先のさぼうる2へ。
まあね、そりゃそうやろね。
ちもやんの予想通りだよ。
誠に勝手ながらの臨時休業の権利は店主にあるからね。
ちもやんがちょっとついてないだけのことやん。
二郎 神田神保町店とキッチン南海
ここは神保町。
旨い店なんてナンボでもあるわいっ!
と鼻息も荒く通りを歩いて行くと、見覚えのある黄色の看板。
あらこんなところに二郎が。
10年程前に一度だけ訪問したことがある。
けど、ココジャナイ記憶。
移転しているよね?
当然ながら、ごっつい行列でありんす。
振り返ると、これまた有名店。
でも、当然ながら、こちらも行列でありんす。
さすがは東京。
有名店はどこもかしこもマスクをしていようがコロナだろうが人だらけ。
ヤバイ、このままではブランチどころかランチ難民となってしまうやん。
オリエンタル即席カレー
遠目に見覚えのあるキャラクターを発見。
近付いてみると、別にカレー店ではない気配。
なんやねんっ!
単に雑貨屋だかの前にオリエンタル坊やのマスコットが置いてあるだけみたい。
せっかくやからオリエンタル坊やにおススメのお店をお尋ね申す。
なあなあ、アンタ、どっかええ店しらん?
うどん丸香(まるか)
メニューとの戦い
オリエンタル坊やのスプーンが指し示す方向へ歩いて行く。
おっ、いつか行ってみたかった有名店がありました。
10人ちょっとの行列でしたが、ちょうど開店直前の雰囲気。
もしかしたら、一巡目で入店できるかもとここに決定!
「ここで良ろしければ並ばずにいけまっせ~」という江戸っ子の風情がいい。
ええな、こういうの。
入り口の横のメニュー看板にカレーうどんJPY600とある。
おっしゃカレーうどんに決定。
女性の店員さんが行列に注文を聞きに来る。
キッパリとハッキリとカレーうどんと伝える。
すると、申し訳なさそうに「もうずっとやってないんですぅ~」とキッパリとハッキリと撃退される。
メニュー表を渡され再考を促される。
女性の店員さんが他の行列の注文を聞いている間に素早く再考する。
おかわり、つまり二杯目のうどんは100円引きとある。
それなら中盛や大盛より二杯食べようと即決。
釜たまカルピスバターとかけとちくわ天に決定。
ちょっと身体が冷えたのでどっちも熱いのをビシッと注文する。
すると、どっちを先に食べるかのかビシッと反撃されてしまう。
「かっ、釜たまカルピスバターの方でっ!」となんとか噛まずに応戦する。
なんか、行列店の初陣ってアレやんか。
ルールや勝手がわからずちょっと緊張するよね。
釜たまカルピスバター
指定された座席に座ると、順番にどんどんやってくる。
釜たまカルピスバターもやってくる。
幻のバターことカルピスバターとGABANの専用ブレンドの黒胡椒をトッピングとある。
これは見ただけでわかるし、只事ではないオーラやん。
いただきます。
いきなりかき混ぜずに釜たまを味わう。
だし醤油を回しかけながら。
すぐにまどろっこしくなって、一気呵成にぐるんぐるんかき混ぜる。
「カルピスバターとやらの実力を見せてもらうかっ!」
まず、玉子たっぷりやな。
そこへキリッとしただし醤油にカルピスバターの軽やかなコクが加わり、粗挽き黒胡椒の香りとピリッとしたアクセントが入る。
要するにめっちゃウマいやん!
これは青ネギなくてもいいかも。
ちもやんはネギが超大好きやけど。
カウンター席の前に摺りゴマやらいろんな調味料がある。
興味あるけど、このうどんには何もしない方がいい。
このカルピスバターって、バターのくどくさがなく、軽やかでクリーミー。
きっと、ミルクの良質な油脂分ということなんやろうね。
いやいや、ウマし!
かけ(あつ)
釜たまカルピスバターを食べ終わると、見計らったように次のかけがやってくる。
これはさっきの釜たまカルピスバターよりオーラが上かもしれん。
この店はおそらく「かけ」が最強な気がしてきた。
お揚げや天ぷらが混じっていない状態の出汁つゆこそが至高という。
出汁つゆをすすってみる。
うどんをちょっとすすってみる。
・・・ちょっと、驚愕の域やな。
いやいや、ええ~、なにこの東京のうどん。
「なめんなよ」とツッパリのなめ猫が頭に浮かぶ。
これは「おうどん」とか「おうろん」とはちゃう。
東京の洗練された「うどん」もしくは「UDON」やな。
これよりおいしいうどんというのはちょっと並大抵じゃないんとちゃうかな。
さっきの釜たまカルピスバターみたいな方向性の勝負なら普通にあるかもしれん。
でも、この「かけ」は剣道じゃなくて真剣の凄みがあるぞ。
客目線でちょっとだけエラそうにしても許されるなら、これも青ネギいらん。
繰り返しますが、ネギが超大好きのちもやんです。
ここまで球のキレがあるなら、スライダーよりストレート。
この「かけ」なら絶対に球威で押し切れるって。
せめて青ネギを別皿で気取るようなこともぜんぜんアリでしょう。
おっと、忘れそうでしたが、ちくわ天も220円だけあって、めちゃウマし!
値段が100円台やったとしても、それが半身やったら意味ないよね~。
こっちは丸ごとやし~。
もしかしたら、そもそも丸ごとのちくわ天を食べたのは初体験かもしれん。
それに明らかに良質な魚肉の風味がする。
まったくもって220円の価値ありでござりますよ。
どんだけこのちくわ天が大きいかといいますとやね。
食べかけの写真で申し訳ないんやけど、どんぶりからハミ出ます、ちくわ天が。
どんぶりから丸ごとのちくわ天がハミでます。
略してハミ〇ん。(※ハミてん)
ちもやん、このかけが税込480円ならしばらくの昼食はこれがいい。
そして、ちくわ天とか野菜天盛とかの揚げ物をトッピングする。
関西ではうどんは出汁つゆの添え物という上方の格言があるけど、丸香の「かけ」は江戸の地にてものの見事に体現している。
明らかに関西というか讃岐の出汁やな。
昆布やカツオ節というよりまったくもっての断固たるイリコ。
そして、ちょい塩味があって、その出汁も強め。
うどんそのものも、近年の大阪の讃岐系の新興勢力でありがちな太めのモチムチ系ではなく、本来の讃岐うどんに近い・・・気がする。
勿論、大阪の釜たけうどん等の新興勢力もめっちゃ旨いけどね。
たけうちうどん店のとり天とビヨンビヨンのうどんとか最高やけれども。
うどん丸香の「かけ」も讃岐うどんの洗練された原点っぽさにも脱帽でした。
本場の讃岐うどんの人たちが聞いたら怒られそうだけど、さすが東京やな。
ふられにふられてブランチがランチになって、縁あってうどん丸香へ。
ホンマにありがたいことです。
ご馳走様でした。
退店後も振り返ると繁盛店だけあってやっぱり行列。
ここはおっさんや若者男子より女性客の比率が明らかに高いかも。
さすが東京やん。