木・金・土の週三日の昼だけ営業する信濃屋
11時30分~14時00分頃の麺が無くなり次第に閉店するお店です。
しかも、木~土の週三日だけ。(※2021年6月現在)
昼過ぎでしたが、外待ちはなく、入店すると入ってすぐ横の席が空いていました。
以前に来たときも幸い並ぶこと無く入店できましたが、運が良かったのかな?
きっとそうなのでしょう。
店内は古民家の座敷のようです。
そして、壁掛けカレンダーの6月はビシエド。
小さなテーブルに感染対策のクリアボードが手作りで設置されています。
正直、何を書いているかわからへん。
これを読める人はおるんかな?
・うどん(温) 660円
・ころかけ(冷) 660円
・支那そば(温) 880円
小はそれぞれ半額のようです。
並でも少ないから、小なんて一口なんじゃないかな。
注文したことないから知らんけど。
ちもやんは、ころかけと支那そばの二杯を注文。
店内には全種類の三杯を食べている人もけっこういますよ。
隣のおじさんはころかけだけを三杯食べていました。
インターネットが今のように発達する前の旅行者は宿にあるこういうノートで旅の情報交換をしたものです。
特に海外旅行のバックパッカーが立ち寄る宿なんかにあって、旅のルートやおすすめの店や安宿なんかの情報交換のツールとして活用したものです。
21世紀以降、インターネットの普及とともにこういうアナログな情報交換のノートは消えていきましたが、インターネット掲示板よりもいろいろと味があったな~。
このお店のノートをみて思い出しました。
冷たいころうどん。
唯一無二の食感とおいしさがあります。
薬味に生姜とネギとゴマ。
シンプルですが、ちゃんと、店主が丁寧に限定生産されているのでしょう。
方向性は、伊勢うどんのようでもあります。
でも、伊勢うどんのように甘辛いタレではなく、冷水で締めたうどんに全部飲み干せるほどスッキリとした冷たい出汁が掛けられています。
不思議なことに冷水で締めて冷たい出汁が掛けられているのにうどんがとってもフワポヨなのです。
これはもう叶うことなら夏場にしょっちゅう食べたいわ!
セブンイレブンあたりで信濃屋に監修を受けて商品開発してくれんかな。
ころうどんをちょうど堪能し終わった頃にやってきた温かい支那そば。
この支那そばも唯一無二の個性のあるラーメンです。
いや、ラーメンでも中華そばでもなく、支那そばですね。
きしめんのような平麺で少し透明感があります。
すすってみますと、ガシッとしたコシというか歯応えがあり、モグモグと咀嚼します。
さっきのころうどんとはまったく違う方向性の麺です。
あまりの違いにびっくりします。
ころうどんよりも更に研ぎ澄まされて、もはや具はネギだけです。
この支那そばの麺もかなりの個性的な麺ですが、スープもラーメンの「スープ」というよりはうどんやそばの「出汁」という印象です。
そこに牛か豚のラード的な動物性の油を少し浮かべた感じでしょうか。
ガシッとモグモグと個性的な麺を頬張りながら、660円のうどんより高額なこの支那そばの価値とはいったいなんだろう、と店主の狙いやメッセージに思いを馳せがら食べていきます。
他のお店でこれが880円で提供されたら「んんっ!?」と思うのは間違いないわ。
そして、これを食べながら思い出しました。
そういえばずいぶん前に来たときもそう思ったことを・・・。
隣のおじさんみたいにころうどんを三杯とはいいませんが、ころうどんを二杯か、うどんところうどんの二杯にしておけばよかったかな。
でも、この支那そばだからこそ、繁盛している名店なんやろね。
お店の看板商品のうどんも支那そばもとっても個性的で萌愛です。
数年ぶりの再訪でしたが、ご馳走様でした。
お店は踏切の傍にあって、駐車場もあります。
店舗の雰囲気もあって、夏休みに祖父母の家に遊びに行ったような感じがします。
数年前に信濃屋へ来訪した時は、すぐ斜め前に銭湯があって、食後に入浴して帰ったのですが、もう閉店してしまっていたようです。
どこかが買収したりとかじゃないのかな?
あらゆる需要が激減している地方はどうやっても厳しいよね。
ましてやコロナ禍まで。
紫陽花も終盤ですね。
もうすぐ夏本番。
多治見は今年も絶対に暑くなるで~。